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第56回岐阜県関市刃物まつり

更新日:2023年12月9日


2023年10月7日と8日、岐阜県の「関市刃物まつり」に行ってきました。


今回の刃物まつりは私にとって2回めです。


1回めは、5年前、刃物メーカー側として実演をさせていただきました。

事前に実演の練習をしたこともあり、お客様のリアクションも良く、用意した右利き用の包丁が完売してとても楽しかった記憶があります。



はじめて参加した刃物まつり(2018年)

実演販売をしました




そして今回は立場を変え、お客様側として参加しました。



立場を変えると、見えるものが全然違います。

各刃物メーカーのブースを見ながら、「お客様からあんなふうに見えていたんだな」と当時のことを思い出しました。

メインストリートでは「幼いころに見た縁日」の風景がよみがえりました。

路上はとてもにぎわっていて、お祭りの活気を肌で感じることができました。



メインストリート



懐かしい風景です




刃物まつりの雰囲気は、全体としては「各メーカーの割引きセール」という印象でした。

私は新しいものについて考えることが好きなので、「最新の包丁、最新の砥ぎ器、最新の砥ぎ方」などを見たかったのですが、ときめくような商品に出合うことはありませんでした。


中央のステージでは、包丁大使「いけや賢二」さんのライブショーが開催されていましたが、遠くからでは食材を切っている姿が見えにくいことが残念でした。

私自身もこんな会場で「出張包丁なんでも相談室」をやってみたいです(^^♪



いけや賢二さんのステージ



私にとって一番の思い出は、刃物用鋼材「VG10」の生産で有名な「武生特殊鋼材株式会社」の河野社長と昼食をご一緒できたことです。

刃物業界の様々な話だけでなく、「この後すぐに海外出張なんです」というリアルタイムな話も聞くことができたり、私の相談にものってくださったりと、有意義な時間になりました。

最前線でご活躍されている方々の話は得るものが多く、私のモチベーションも上がりました。



河野社長と



会場を歩いていたとき、「KISEKI:」という包丁のフライヤーをもらい、製造元の福田刃物を訪問しました。

この包丁は、画期的な硬さの金属を使ったことが特徴なのですが、切れ味や使い心地は、これまでに私が研究してきた150丁の包丁と比較して特別なものは感じませんでした(普段の仕事で使えばなにかわかるかもしれませんが)。

ただ、包丁のデザインやパッケージの雰囲気が良いのと、スタッフのみなさんが明るく、質問に対して的確に回答してくださったこと、そして清潔感のある工場だったことが印象的でした。

包丁の性能よりも、「福田刃物が作った包丁だから買う」というイメージでした。



全体の雰囲気が好印象でした



スタッフのみなさんの対応が明るいことや、質問に対して的確に答えてくださったことが好印象でした




甲冑を身に付ける体験も楽しい思い出でした。

スタッフの方から「構え」を教えていただいたり、太鼓をたたいていただいたりして非日常のひとときでした(^^



るろうに剣心 牙突 ※スタッフさんに教えていただきました


甲冑とスマホのコラボ

不思議な感覚です(笑)



二日目の午前中、関市からレンタカーで岐阜大学まで往復したときに感動したのが、貝印の工場の大きさです。

東京の本社ビルに伺ったときにも、貝印のスケールの大きさを感じました。


【岐阜大】







【貝印の工場】




刃物まつりについては以上です。

メーカー側の視点しか知らなかった私にとって「お客様視点」から刃物まつりを見ることは、刃物の町を肌で感じることができる貴重な経験になりました。



次回のブログは、2023年10月18日に私が参加したイベントについて書く予定です。

「ユニバーサルエッジ」と「包丁砥ぎ角度測定補助器具」の実演をし、10分に1丁のペースで包丁が売れた楽しい体験でした(^^

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